【前編】なぜ私は新卒きっぷをドブに捨てたのか
2013年春に卒業し、今年で社会人も5?6?年目になります。
ここいらで今までの短い社会人生活を少し振り返ってみようと思いました。
われながらハラン&バンジョーなこの5年ほど(今思うとほとんど子育てしかしてない気がするけど)
それでも今が幸せなのは今までの私がたくさん頑張ったからなので、褒めてあげたい。
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私が就活を始めたのは3年の夏、今より解禁が早かったのもありますが、遅れを取りたくなくて学内のセミナーなどにも積極的に参加して情報収集に励みました。
そして内定がないまま、というかまだ全然、採用のピークですらなかったような気もしていますが、4年の夏には就活を辞めちゃいました。
大学を卒業した年の8月に税理士の簿記論の試験を受けました。(税理士試験は必須科目2つと選択科目3つの計5科目の合格を積み上げて登録します)
結果が出るのが12月。それまで会計事務所に就職して働きながら5科目取得を目指そうと考えていましたが、業界全体に蔓延る激務の実態に耐えきれず、ものの数ヶ月で体調を崩し、夢は砕かれ、もちろん試験にも落ちてました。
なにやってんだか。
自分に何度投げかけた事か。
何のために、そこそこいい大学を出たのでしょうか?
なぜ普通に、みんなと同じように、就職できなかったのでしょうか?
なぜ文学部卒で簿記の知識ゼロの所から税理士になれると思ったのでしょうか?
全然頭良くないのに?
勉強嫌いなのに?
バカちんかな?
なぜ私はこんなアホ丸出しな人生の選択をしてしまったのでしょうか?
就活中の、というか震災後くらいからの私のメンタルはズタボロで、多分人生で一番辛かった時期でした。
そんな時に出会ったのがのちに夫になる人、人生ではじめて出来た彼氏でした。
(ようは早い話が就活から婚活に切り替えてしまったと言ってしまえばそれまでなのですが。)
企業からはご活躍を祈られ続け史上最安値を更新し続けていた私のメンタル株価(?)はカレシという唯一の光、唯一の規制緩和に縋るしか存続の道はありませんでした。(?)
本当に危うかったし若かった。
若い二人は互いのことしか見えてなかった。
彼は一つ年上、正直まだ結婚なんて早いというような時期に、進路に悩む私に「これでお金の勉強をしてくれたら将来役に立つかもしれない」と大原に通うお金を貸してくれたのです。
彼は親の自営業を継ぐ予定の人ですが経営の知識はなく、不安がある事を話してくれていました。
なんてことはない、私に投資をしてくれたのです。
投資をするということは何かしらの価値を見出してくれていたという事。私はそれがとてもうれしかったのです。
やはり「芸術」に対して未練があった私は、税理士になって芸術家の支援をしたい、そもそも税金ってなんだ、何をいつどのくらい払うんだ。製作者にはまわれなかったけれど、何をするにもお金の事は大切だ、世の中がどうやって成り立っているのか、勉強したい、勉強して知識で人を、そして彼を支えたい、そう考えて大学在学中に専門学校に通いはじめました。
長くなりそうなので一度きります、
つづく